足裏CTスキャンでまず行うのが、一番硬くなった場所の特定です。
左右を比べると、大抵どちらかに硬さの出ている場所があります。
それをしっかり見極めましょう。
今回はその具体例を紹介します。
足の関節に距骨下関節という関節がありますね。
この距骨下関節は、顎関節と関連のある場所であることが臨床経験上分かっています。
顎関節と関連のある場所は、他にもあります。
母趾のIP関節は、反射区で顎関節に当たる場所です。
距骨下関節に硬さを感じたら、顎関節のトラブルを疑いましょう。
そして、その疑い(仮説)が正しいのかを、触診によって答え合わせ(確認)をするのです。
僕の場合、距骨下関節に一番の硬さを感じたら、続けて母趾のIP関節を触診しています。
このIP関節も硬さがあれば、信頼性が上がります。
補足しておくと、右足に硬さが出ていれば右顎関節、左足なら左顎関節となります。
更に、坐骨結節の部分を触診します。
坐骨結節の部分にも、顎関節の硬さが影響します。
言葉ではちょっと伝え辛いですが、問題のある側はすっきりしておらず、感触に違和感があります。
ゴリゴリしていることもあります。
距骨下関節、母趾IP関節と坐骨結節の3カ所でほぼ確証を得られますが、もちろん顎関節で最終確認をしてもOKです。
大切なのは、答え合わせ(確認)で必ず裏付けを取ることです。
関連する複数の場所で硬さが診られれば、後は調整するだけです。
距骨下関節の場合は、顎関節の調整をすることで緩むはずです。
調整後は、また確認をしましょう。
関連する全て(距骨下関節・母趾IP関節・坐骨結節)が緩んでいるはずです。
もし緩んでいなければ、他の関連する場所が原因かもしれませんし、距骨下関節自体が問題なのかも知れません。
もしくは、距骨下関節だと思った判断自体が間違っているのかも知れません。
その際は、改めて一番硬い場所が何処なのかを見極めましょう。